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縦×横:43.5cm×51cm

 

 

矢野橋村は明治から昭和にかけての南画家である。日本南画院創設メンバーの一人であり、大正三年には自らの作品が文展にて表彰、その後大阪にて直木三十五などと共に文化研究団体の創設(主潮社)、また大阪美術学校を設立し自ら教壇に立ち若手の育成に励んでいた。その後も数多くの賞を受賞。1965年に死去。

 

画題の天保九如とは人の寿を祝うために描かれるもので、蓬莱山を思わせるような山に日月が並び出ている理想郷を描いたものである。詩経が出典となり、"如山如阜如岡如陵如川、如月之恒、如日之升、如南山壽、如松柏之茂"を九如という。

山水図を中心として日が沈む中、中央には鹿が二頭駆けており、ゆったりとした雰囲気を感じさせる作品となっております。

矢野橋村 筆 天保九如 幅

¥80,000価格
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