縦×横×厚さ 7cm×6.7cm×0.4cm
特別保存刀装具証書付き
浜田直隋 六玉川砧図四分一鐔でございます。
図柄は川辺の家の前で砧打ちをしている人物、盥を持ち運ぶ人物の二人が象嵌色絵と鋤出高彫で施されています。
この鍔の題は六玉川砧となっており、六玉川は平安鎌倉時代に詠まれた玉川の総称であり、 その一つである摂津の擣衣(とうい)の玉川の図となっております。摂津三島の玉川は卯の花(別名ウツギ)の名所とされております。ウツギには砧のウツギ(打つ木)がかけられており、この鐔にも臼に向かって砧打ちをしている姿を描いております。
江戸時代に浮世絵が誕生してから、和歌と共に描かれた風景から当時の人々には名所の一つで浮世絵師の鈴木春信、歌川広重、喜多川歌麿などが浮世絵を製作しております。浮世絵作品には平安時代後期の源俊頼による 「松風の 音だに秋は 淋しきに 衣うつなり 玉川のさと 」の詩が書かれることもあります。
初代矩随に師事、赤銅や四分一地に和漢の人物図を高彫色絵にした鍔や小柄がある。優工である。
NBTHK: Tokubetsu Hozon certification
Metalworker:Hamano Naoyuki
(銘)蓋雲堂 濱野直随(花押) 六玉川砧図四分一鐔
¥700,000価格