小杉放菴 筆 「万葉嘲歌」 幅

小杉放菴 筆 「万葉嘲歌」 幅

¥700,000価格

小杉放菴の軸装の作品でございます。

 

小杉放菴は二十世紀を代表する洋画家、日本画家です。

初めは洋画家として活躍していたが、池大雅の作品を見て日本画、特に水墨画や南画を描き始め、多くの作品を残しました。

 

この作品は万葉集を題材にした作品で、二人がお互いに嘲りあう図を歌とともに描いたものです。

 

この絵に出てくる人物のは池田真枚(奈良時代の貴族)と大神朝臣奥守(奈良時代の貴族)の二人で、右側が池田真枚、左側が大神朝臣奥守です。

池田真枚が大神朝臣奥守に対して "寺々の   女餓鬼申さく   大神の    男餓鬼賜りて   その子孕まむ"と歌を詠みました。

内容は外見がかなり瘦せている大神奥守を餓鬼道に落ちて飢えて苦しんでいる「男餓鬼」に例えて、嘲っていると意味です。

対して大神奥守は" 仏造る    ま朱足らずは     水溜まる     池田の朝臣が    鼻の上を掘れ "と詠み返しました。

意味は仏像を造る職人よ、ま珠(赤土が材料のメッキ)が不足したら池田真枚の鼻の頭を掘りなさいということです。

 

お互いに瘦身、赤鼻を嘲りあっているというシニカルな歌を作品したもので、とてもユニークでございます。